“できること”を伸ばす場

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“できること”を伸ばす場

B型事業所で見つけた息子の得意分野

B型事業所で見つけた息子の得意分野
「うちの子は、何ができるんだろう…」

学校では集団行動が苦手で、就職活動もうまくいかず、失敗体験ばかりが積み重なっていました。気づけば、親である私まで「できないこと」ばかりに目が向いていたように思います。

そんなときに出会ったのが、就労継続支援B型事業所でした。

“できないこと”を直す場所ではなかった

正直に言うと、最初は「訓練施設」のような場所を想像していました。
苦手なことを克服するために、厳しく指導されるのではないかと。

でも実際は違いました。

スタッフの方が最初に息子に聞いたのは、
「何が苦手?」ではなく、
「どんなことならやってみたい?」でした。

その姿勢に、私自身が驚いたのを覚えています。

小さな“得意”に気づいてもらえた

いくつかの作業を体験させてもらう中で、息子は細かい作業に集中できることが分かりました。
シール貼りや部品の仕分けなど、単純に見える作業ですが、周囲が気づかないほど丁寧に取り組んでいたそうです。

「この作業、とても向いていますよ」

スタッフのその一言が、息子にとって大きな転機でした。

これまで「遅い」と言われてきた慎重さが、ここでは「正確さ」という強みに変わったのです。

“役に立っている”という実感

自分が担当した作業が商品として出荷される。
「ありがとう、助かるよ」と声をかけてもらう。

それだけで、息子の表情が変わりました。

帰宅後に「今日はこれを任された」と話す姿は、以前の自信のなさとはまるで別人のようでした。

できないことを責められる環境ではなく、
できることを認めてもらえる環境。

それがどれほど人を変えるのか、私たちは初めて知りました。

比べない、急がない

B型事業所では、他の人と成果を競うことはありません。
一人ひとりのペースが尊重されます。

「昨日より少し集中できた」
「今日は時間通りに来られた」

そんな小さな前進が評価される場所です。

親としても、「もっとできるはず」と焦る気持ちが少しずつ消えていきました。

今では、息子は自分の得意分野を活かした作業を安定して続けています。
将来的にはA型や一般就労を目指すかどうか、まだ決めてはいません。

でも、ひとつ確かなのは、
「自分にもできることがある」と思えていること。

それが何よりの成長です。

人は誰でも、苦手なことがあります。
でも同時に、必ず“得意なこと”も持っています。

B型事業所は、それを見つけ、伸ばしていく場所。
「できない」を減らすのではなく、
「できる」を増やしていく支援です。

もし今、わが子の未来に不安を感じているなら、
ぜひ一度、“できること”に目を向けてくれる場所をのぞいてみてください。

思いがけない可能性が、きっと見つかるはずです。